こんにちは!Hirokiです。

化学変化の“分解”って覚えていますか?

これが分解のイメージでした。
中2化学2 分解のイメージ

分解とは、1つの物質が全く異なる2つ以上の物質に分かれる化学変化のことでしたね。


特に、
加熱して分解する化学変化のことを、熱分解
電気を流して分解する化学変化のことを、電気分解と言いました。

この記事では、酸化銀の熱分解について学習していきましょう!




①酸化銀とは?

銀はわかりますよね?
こちらが銀です。
綺麗ですねー

Silver crystal.jpg
By Alchemist-hp (talk) (www.pse-mendelejew.de) - 投稿者自身による作品 (additional processed by Waugsberg), CC BY-SA 3.0 de, Link



銀は金属の一種なので、光沢があります
また、電気を非常に通しやすいという性質があります。
しかし、高価なため、導線などには“銅”が使われています。本当は“銀”を使いたいのですが…

一方で、酸化銀はこちらです。
”銀”という漢字が入っているのにも関わらず、こんなにも見た目が違うのですね!

銀が光沢があるのに対して、酸化銀は黒色をしていますね。


Silver oxide.jpg
By W. Oelen - http://woelen.homescience.net/science/index.html, CC 表示-継承 3.0, Link



②【実験】酸化銀の熱分解

酸化銀の熱分解は以下の器具を用いて行います。

中2化学4 実験


実験上の注意
①試験管を水平に固定する。
⇒(理由)中身がこぼれないようにするため。

火を消す前に、ガラス管を水槽から抜く。
⇒(理由)水が逆流して、加熱部に流れ、試験管が割れないようにするため。

③気体を集める際、はじめに出てくる気体は捨てる。
⇒(理由)はじめに出てくる気体は、試験管に入っていた空気を多く含むため。


③【解説】酸化銀が分解すると何ができるの?

先ほどの実験器具を用いて、黒色の酸化銀を加熱すると、気体が発生しました。
また、黒色の酸化銀は、しだいに白くなりました

この結果から、酸化銀を加熱すると、気体と白い固体に分解することがわかりました。

酸化銀 → 気体 + 白い固体

では、この気体と白い物質はそれぞれどんな物質かということを確認していきましょう。

〇発生した気体
水上置換で集められる。
水上置換で集めることができるので、水に溶けにくいという性質があります。

火のついた線香を近づける。
炎を出して燃えた。このことから、この気体は“ものを燃やすのを助ける”という性質があります。

これらの結果から考えると、酸化銀を熱分解してできる気体は、“酸素”ということがわかりました。


〇残った白い固体
こする。
ピカピカ光った。

たたく。
うすく広がった。

電気を流す。
電流が流れた。

以上の結果から、残った白い固体は金属で、“”ということがわかりました。


※補足
酸化銀の化学式はAg2Oなので、銀原子(Ag)と酸素原子(O)が含まれている。したがって、酸化銀(Ag2O)を熱分解すると、なんとなく銀(Ag)と酸素(O)がでてくると予想できます。


酸化銀の反応前と反応後の物質の性質をまとめると以下のようになります。

反応前 反応後
  物質    酸化銀    銀
  色    黒色   銀白色
  こする     -   金属光沢
  たたく     -  うすく広がる 
 電気を流す    流れない     流れる



酸化銀の熱分解の化学反応式は次のようになります。

酸化銀 → 銀 + 酸素
2Ag2O  → 4Ag + O


④【問題と解答】酸化銀の熱分解

問題
(1)酸化銀を加熱したときに生成する物質は何か。(2つ)
(2)酸化銀は何色か。
(3)(1)の化学反応を何というか。
(4)(1)の化学反応式を答えよ。
(5)(1)で生成した気体について①化学式、②捕集方法、③確認方法とその結果を答えよ。
(6)金属の性質を答えよ。(3つ)
(7)①酸化銀と②(1)の加熱後の物質に電流を流すと、それぞれどうなるか。


解答
(1)銀、酸素
(2)黒
(3)熱分解
(4)2AgO → 4Ag + O
(5)①O  ②水上置換  ③火のついて線香を近づけると、線香が激しく燃える。
(6) 展性(たたくと薄く広がる)   延性(引っ張ると細くのびる)   金属光沢(磨くと光る) (7)①酸化銀: 流れない   ②加熱後の物質(銀): 流れる


⑤【画像】まとめ画像

中2化学4 まとめ


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