この記事では,水素,酸素,二酸化炭素,アンモニアを例に,気体の発生方法と性質について学習していきます.この内容は中学1年生から3年生までよく問われる内容なのでしっかり覚えるようにしてください.
インスタにもまとめました.参考にしてみてください.
気体の発生方法と性質(水素・酸素・二酸化炭素・アンモニア)
これまでの記事で気体の集め方について学習しました.
気体の性質により,水上置換法,上方置換法,下方置換法の3つでしたね.
この記事では,水素,酸素,二酸化炭素,アンモニアの発生方法とそれらの性質について学習していきましょう.
水素
水素は,水に溶けにくいという性質から,水上置換法で集めます.
水素の発生方法と確認方法
水素は,地球上で最も軽い気体です.
そのため,昔は上の写真にあるように,飛行船を空に浮かべるために水素が使われていました.
しかし,水素は燃える性質(可燃性)があり,水素と酸素が混ざり,火がつくと爆発してしまいます.
そして,1937年5月6日にアメリカでドイツの飛行船・ビルデンブルク号が爆発・炎上事故を起こしてしまいました.
この事故で乗員・乗客と地上の作業員,合わせて36名が死亡,重症を負ってしまいました.
この事故以来,飛行船を空に浮かべるためには,2番目に軽いヘリウムという気体を使用しています.
少量の水素でも,火がつくと爆発するので,実験で発生させたときには細心の注意が必要です.
では,そんな水素はどのように発生させることができるのでしょうか?
水素の性質
こちらは,水素の入った風船が爆発した瞬間の写真です.
では,水素の性質を確認しましょう.
酸素
酸素は,水に溶けにくいという性質から,水上置換法で集めます.
酸素の発生方法と確認方法
酸素は,空気中に約20%存在します.
みんなが,呼吸するときに酸素を吸いますね.
また,植物が光合成で酸素を生み出します.
酸素は身近な気体の一つで生物にとってなくてはならないものです.
酸素の性質
酸素の性質を確認しましょう.
二酸化炭素
二酸化炭素は,水に少し溶ける,空気より重いという性質から,水上置換法でも下方置換法でも集めることができます.
学校の先生や教科書で確認してください.
二酸化炭素の発生方法と確認方法
二酸化炭素は,地球温暖化の原因の一つと言われています.
石炭や石油,ガソリンや物を燃やすことで発生します.
二酸化炭素の性質
二酸化炭素の性質についてまとめていきましょう.
アンモニア
アンモニアは,水に非常に溶けやすく,空気より軽いという性質から上方置換法で集めることができます.
アンモニアの発生方法と確認方法
アンモニアは臭い.なんといっても臭い.
理科の実験で少し発生しただけで臭く,教室の全ての窓を全開にしないと我慢できないくらい臭い.
発生したアンモニアで生徒が体調不良になり,度々ニュースになります.
学校で実験するときは,寒くても必ず換気をしてください.
アンモニアの性質
では,アンモニアの性質についてまとめておきましょう.
いかがでしたか?気体を集め方や酸性,アルカリ性の調べ方を忘れている方は以下の記事を参考にしてください.