太陽系の惑星は8つあります.それぞれの惑星に特徴があるのですが,文字情報だけではいまいちイメージしずらくないですか?
ということで,今回は写真で惑星の特徴を見ていきましょう.
覚えるときにも,「文字+イメージ」のセットだと脳に定着しやすいですよ.
太陽系の惑星の特徴まとめ
太陽系の惑星は8つあります.
太陽に近い順から,水星,金星,地球,火星,木星,土星,天王星,海王星の8つです.
この8つの惑星は,太陽のまわりを公転し,みずから光を出さずに,恒星からの光を反射して光っている.
水星
こちらの写真は,メッセンジャーが2008年に撮影した水星です.
太陽に最も近く,最も小さい惑星です.
また,地表は月のようにたくさんのクレーターがあります.
金星
こちらは,1990年2月に探査機「ガリレオ」によって撮影された金星の写真です.
金星は,太陽系で太陽に2番目に近い.
金星は,太陽系で表面温度が最高の約460℃です.
大気の主成分は二酸化炭素です.
地球から,明け方と夕方に観測することができます.
明け方に見える金星を「明けの明星」,夕方に見える金星を「よいの明星」といいます.
地球
1972年12月7日にアポロ17号の乗組員によって撮影された地球の写真です.
「The Blue Marble」と名付けられ,英語で「青いビー玉」を意味します.
宇宙飛行士からは,地球がまるで子供が遊ぶガラスのビー玉のように見えたため,これが写真の題名となった.
https://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ブルー・マーブル
太陽から3番目に近い惑星で,平均密度が最も大きい惑星です.
表面に液体の水があり,空気中に酸素が大量(約20%)にあり,多種多様な生物が生存しています.
火星
こちらは,2007年2月24日,探査機「ロゼッタ」による撮影です.
火星は,太陽から4番目の惑星で,水星より大きいが2番目に小さい惑星です.
火星の表面にクレーターがあるが,火山や水が流れたような複雑な地形が見られる.
大気の主成分は二酸化炭素です.
表面温度は−140〜20℃で場所や季節による差が大きい.
木星
こちらは,2014年時点の自然色木星全体図です.
2000年12月7日にNASAぼ探査機カッシーニが撮影した4枚の画像をもとにシミュレーションしたものになります.
木星は,太陽から5番目の惑星です.
木星は,太陽系で最も大きく,最も質量が大きい惑星です.
表面は,しま模様や台風のようなうずが見られる.
この巨大なうずのことを大赤斑(だいせきはん)といいます.
地球からの観測が難しいが,細い環(or リング)があります.
土星
こちらは,2004年3月27日,探査機「カッシーニ」による撮影された土星です.
太陽から6番目にあり,木星の次に大きい惑星です.
土星は,太陽系で平均密度が最も小さい惑星です.
大きな環があるのが特徴で,環の幅は地球の直径約5.5倍もあります.
天王星
1986年にボイジャー2号が撮影した天王星です.
太陽から7番目にあり,木星,土星に次ぎ3番目に大きい.
天王星の大気は,主に水素とヘリウムです.
大気中に含まれるメタンが赤色の光を吸収するため,淡い青緑色に見える.
自転軸が大きく傾いているのが特徴で,昼と夜が入れ替わるのに,約42年間かかる場所もあります.
海王星
ボイジャー2号撮影した海王星の画像です.
中央に大暗斑(だいあんはん)とよばれるだ円形の模様が見えます.
木星の大赤斑と似ていますが,大気成分のうすい場所です.
海王星の大気は,主に水素とヘリウムです.
大気中に含まれるメタンが天王星よりも多いため,より多くの赤色の光を吸収することで,海のように深い青色をしています.
太陽系で最も外側を公転しているので,公転周期が約165年です.(地球の公転周期は約365日)
太陽系8つの惑星の大きさを比べてみた
距離は実際の比率ではありませんが,これが太陽系8つの惑星の大きさを比較した図です.
やはり,最も大きいのが5つ目の惑星の木星(Jupiter)です.
2番目に大きいのが,特徴的な環を持つ,6つ目の惑星の土星(Saturn)です.
見にくいと思いますが,最も小さいのが,1つ目の水星(Mercury)です.
恒星
恒星とは,みずから光をはなつ天体のことです.
星座の星も恒星です.
太陽系の恒星:太陽
NASAの太陽観測衛星である,ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(Solar Dynamics Observatory, SDO)によって撮影した画像から合成した太陽です.(2010年時点)
太陽系の恒星は,太陽です.
太陽は,半径が約70万kmで地球の約109倍の大きさです.
表面温度は約6000℃です.そして,周囲よりも温度が低い黒点(約4000℃)があります.
黒点を観察することで,太陽が自転していることもわかっています.
また,自転周期は約27〜30日です.
太陽のまわりには,プロミネンス(紅炎)とよばれる,炎のようなガスの動きが観察されることがあります.
また,コロナとよばれる高温のガスが太陽全体をおおっています.
衛星
衛星とは,惑星のまわりを公転する小天体のことをいいます.
地球の衛星:月
地球の衛星は,月です.
人類が到達したことがある唯一の地球外天体です.
表面にクレーターがあります.
月は白色に光っていますが,これは太陽の光を反射して光っているだけです.
火星の衛星:フォボス
火星の衛星は,フォボスといい,小さくて不規則な形をしています.
木星の衛星:イオ
木星の衛星は,イオといい,球形をしています.
火山活動が確認されています.
木星の衛星:ガニメデ
ガニメデは,木星の衛星であり,太陽系の衛星で最も大きいのが特徴です.
小惑星
小惑星は,太陽のまわりを公転する小天体のことです.
その多くは,火星と木星の間にいます.
大きさや形はいろいろな種類があります.
地球の公転軌道の近くを通る小惑星は,いん石となって,地球に衝突する可能性があります.
彗星(すい星)
アメリカのアリゾナ州のカタリナ展望台で1974年11月1日に撮影されたコホーテクすい星です.
すい星は,太陽のまわりを細いだ円軌道で公転しています.
氷やチリが集まってできた天体で,すい星が太陽の近づくと,氷が溶け,ガスやチリの放出して,尾を作ることがあります.
尾が伸びた様子から,箒星(ほうき星)と呼ばれることがあります.
太陽系外縁天体
太陽系外縁天体は,海王星よりも外側を公転している,めい王星などの天体のことをいいます.
めい王星
NASAの無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影しためい王星です.
めい王星は,2006年までは太陽系の9番目の惑星とされていました.
最後に太陽系の天体に関する問題
太陽系の天体に関する問題を作成しました.全30問です.挑戦してみてください.