マグネシウムの燃焼についての基礎知識については,コチラの記事を参考にしてください.
今回は,マグネシウムの燃焼についての計算問題について一緒に学んでいきましょう.
- マグネシウムの燃焼の計算問題手順
- 反応する質量比を覚える
- Mg : O : MgO = 3 : 2 : 5
- 問題文から比べている物質2つを見つける
- 比の計算で求める
マグネシウムの燃焼 計算問題 必ず覚える知識
反応する質量比
マグネシウムが酸素と反応して酸化マグネシウムができるときの質量比
マグネシウム:酸素:酸化マグネシウム=3:2:5
上の3つの物質の比の関係は、マグネシウムが3gあれば、酸素2gと反応し、酸化マグネシウムが5gできるよ!という意味を表します。
それぞれ3つの物質とその比の関係を絶対に覚えてくださいね。
反応する質量比
- Mg : O : MgO = 3 : 2 : 5
計算問題の手順と解き方
実際に計算する手順は,①反応する質量比を覚える.②比べている物質2つを見つける.③質量比から比の計算をする.
これら3つの手順が解き方です.
では,よく出てくる問題を例に,計算問題の手順を考えてみましょう.
<例題>
マグネシウム1.2gを完全に反応させると,酸化マグネシウムは何gができるか?
- 質量比: Mg : O : MgO = 3 : 2 : 5
- 比べている物質2つ
- 問題文に出ている[マグネシウム]と[酸化マグネシウム]
- 比の計算をする
- Mg : MgO = 3 : 5
- 1.2 : x = 3 : 5 ← 求めたいものをxとおく
- 3x = 1.2 × 5
- 3x = 6
- x = 2
- 酸化マグネシウムの質量は,2.0gとなる.
計算手順
- 反応する質量比を覚える
- 比べている物質2つを見つける
- 比の計算をする
マグネシウムの燃焼 よく出る計算問題
【解説】マグネシウムの燃焼 よく出る計算問題
文頭でも書いたように,計算問題を解く手順は決まっているので,まずは覚えましょう.
- 反応する質量比を覚える.
- Mg : O : MgO = 3 : 2 :5
- 比べている物質2つを見つける.
- 比の計算をする.
問題2の解説
マグネシウム1.2gを完全に反応させると,何gの物質ができるか.
問題文からマグネシウムと反応後の物質が問われています.
つまり,比べている物質2つは,[マグネシウム]と[酸化マグネシウム]となります.
したがって,Mg : MgO = 3 : 5より
1.2g : xg = 3 : 5
3x = 1.2 × 5
3x = 6
x = 2
解答: 酸化マグネシウム 2.0g
問題3の解説
マグネシウム0.6gから何gの酸化マグネシウムができるか.
問題文から比べている物質は,[マグネシウム]と[酸化マグネシウム]となります.
したがって,Mg : MgO = 3 : 5より
0.6g : xg = 3 : 5
3x = 0.6 × 5
3x = 3
x = 1
解答: 酸化マグネシウム 1.0g
問題4の解説
マグネシウム0.9gが完全に反応するには,何gの酸素が必要か.
問題文から比べている物質は,[マグネシウム]と[酸素]となります.
したがって,Mg : O = 3 : 2より
0.9g : xg = 3 : 2
3x = 0.9 × 2
3x = 1.8
x = 0.6
解答: 酸素 0.6g
問題5の解説
酸素0.3gが完全に反応すると,酸化マグネシウムは何gできるか.
問題文から比べている物質は,[酸素]と[酸化マグネシウム]となります.
したがって,O : MgO = 2 : 5より
0.3g : xg = 2 : 5
2x = 0.3 × 5
2x = 1.5
x = 0.75
解答: 酸化マグネシウム 0.75g