酸化銀の熱分解のまとめとよく出る問題

化学2
ひろまる先生
ひろまる先生

この記事では,酸化銀の熱分解について解説して行きます.

また,よく出る問題についても最後に載せるので,チャレンジしてみてください.

  • この記事のまとめ
  • 酸化銀 → 銀 + 酸素
  • 化学式
    • 酸化銀: Ag2O
    • 銀: Ag
    • 酸素: O2
  • 化学反応式: 2Ag2O → 4Ag + O2
  • 酸化銀は黒色
  • 酸素は水上置換法で集める.
  • 注意点① 火を消す前に,ガラス菅を水そうから抜いておく.
    • 水が逆流し,加熱部に流れ,試験管が割れるのを防ぐため.
  • 注意点② はじめにでてくる気体は捨てる.
    • はじめにでてくる気体は,試験管に入っていた空気を多く含むため.

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酸化銀の熱分解のまとめとよく出る問題【化学変化】

化学変化の「分解」って覚えていますか?

これが分解のイメージでした.

分解

  • 1つの物質が全く異なる2つ以上の物質に分かれる化学変化のこと.
  • 加熱して分解する化学変化 ⇨ 熱分解
  • 電気を通して分解する化学変化 ⇨ 電気分解

銀とは

Alchemist-hp (talk) (www.pse-mendelejew.de), CC BY-SA 3.0 DE https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/de/deed.en, via Wikimedia Commons

銀は,銀メダルや鏡にも使用されています.

銀は金属なので,光沢があります.

また,電気を通しやすいという性質もあります.

しかし,高価なため,ケーブルなどの導線には「銅」が使われています.

本当は,「銀」を使いたいのですが…

酸化銀とは

W. Oelen, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons

こちらが,酸化銀です.

”銀”という漢字が入っているのに,こんなにも見た目が違います.

銀は光沢があるのに対して,酸化銀は黒色をしています.

酸化銀は黒色

【実験】酸化銀の熱分解

中2化学4 実験
©️ sciencenote.jp

酸化銀の熱分解はこのような器具を用いて行います.

実験上の注意

実験上の注意

  • 試験管を水平に固定する.
    • 【理由】中身がこぼれないようにするため.
  • 火を消す前に,ガラス管を水そうから抜く.
    • 【理由】水が逆流して,加熱部に流れ,試験管が割れないようにするため.
  • 気体を集める際,はじめに出てくる気体は捨てる.
    • 【理由】はじめに出てくる気体は,試験管に入っていた空気を多く含むため.

酸化銀が分解すると何ができるの?

実験結果

黒色の酸化銀を加熱すると

  • 気体が発生した.
  • 黒色の酸化銀がしだいに白くなった.

この結果から,酸化銀を加熱すると,気体と白い固体に分解することがわかりました.

  • 酸化銀 → 白い固体 + 気体

では,この気体と白い固体は,それぞれどんな物質かということを確認していきましょう.

発生した気体

発生したきたは,水上置換法で集めることができるので,水に溶けにくいということがわかります.

また,火のついた線香を近づけると,炎を出して燃えました.

このことから,この気体は”ものを燃やすのを助ける”という性質があります.

これらの結果から,この気体は酸素ということがわかりました.

酸化銀の熱分解で発生した気体

  • 水上置換法
    • 水に溶けにくい性質
  • 火のついた線香を近づける.
    • 炎を出して激しく燃えた.
  • 発生した気体 ⇨ 酸素

残った白い固体

残った白い固体をこすると,ピカピカと光沢があった.

この固体をたたくと,うすく広がった.

電気を通した.

これらの結果から,残った白い固体は金属で,銀ということがわかりました.

酸化銀の熱分解で残った白い固体

  • こするとピカピカと光沢があった.
    • 金属光沢
  • たたくとうすく広がった.
  • 電気を通した.
  • 残った固体 ⇨ 銀

酸化銀の熱分解のまとめ

中2化学4 まとめ
©️ sciencenote.jp

酸化銀の反応前と反応後の物質の性質をまとめると,以下のようになります.

酸化銀の熱分解のまとめ

まとめの表

反応前反応後
物質名酸化銀
黒色銀白色
こする金属光沢がある
たたくうすく広がる
電気を流す電気が流れない電気が流れる

化学反応式: 酸化銀 → 銀 + 酸素

  • 2Ag2O → 4Ag + O2

※補足

酸化銀の化学式はAg2Oなので,銀原子(Ag)と酸素原子(O)が含まれています.酸化銀を熱分解すると,なんとなく銀と酸素が出てくると予想できます.

化学式から予想できるので,化学式はしっかり覚えておきたいですね.

【よく出る問題と解答】酸化銀の熱分解

問題
  1. 酸化銀を加熱したときに生成する物質を2つ答えよ.
  2. 酸化銀は何色か.
  3. 1の化学変化をなんというか.
  4. 1で生成した気体の名称と化学式を答えよ.
  5. 1で生成した気体の捕集方法を答えよ.
  6. 1で生成した気体に火のついた線香を近づけると,どうなるか答えよ.
  7. 加熱後の固体をこするとどうなるか.
  8. 加熱後の固体に電気を流すとどうなるか.
  9. この化学変化の化学反応式を答えよ.
解答
  1. 銀,酸素
  2. 黒色
  3. 熱分解
  4. 酸素,O2
  5. 水上置換法
  6. 線香が炎を出して激しく燃える.
  7. 光沢が出る.
  8. 電気が流れる.
  9. 2Ag2O → 4Ag + O2

コメント

  1. 大分の某学生 より:

    酸化銀の係数が違いますよ

  2. 管理人 より:

    >>大分の某学生さん
    ご指摘ありがとうございます。
    訂正しました。

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