- 本記事の内容
- 塩酸と水酸化ナトリウム
- HCl + NaOH → NaCl + H2O
- 塩酸と水酸化カルシウム
- 2HCl + Ca(OH)2 → CaCl2 + 2H2O
- 塩酸とアンモニア
- HCl + NH3 → NH4Cl
- 硫酸と水酸化バリウム
- H2SO4 + Ba(OH)2 → BaSO4 + 2H2O
- 硝酸と水酸化カリウム
- HNO3 + KOH → KNO3 + H2O
- 炭酸と水酸化カルシウム
- H2CO3 + Ca(OH)2 → CaCO3 + 2H2O
よく出る中和反応式
中和とは,酸とアルカリが反応して,お互いの性質を打ち消し合うこと.
イオンで考えると,水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH–)が反応して,水(H2O)ができる反応になります.
- 中和
- 酸とアルカリが反応して,お互いの性質を打ち消し合うこと.
- H+ + OH– → H2O
- 塩(えん)
- 酸の陰イオンとアルカリの陽イオンでできた物質のこと.
塩酸と水酸化ナトリウムの中和
酸である塩酸とアルカリである水酸化ナトリウム水溶液について考えてみましょう.
塩酸と水酸化ナトリウムは水溶液中で以下のように電離しています.
- 塩酸
- HCl → H+ + Cl–
- Cl–はマイナスの電気をもつ陰イオンで塩化物イオンといいます.
- 水酸化ナトリウム水溶液
- NaOH → Na+ + OH–
- Na+はプラスの電気をもつ陽イオンでナトリウムイオンといいます.
このとき,酸の陰イオンである塩化物イオン(Cl-)とアルカリの陽イオンであるナトリウムイオン(Na+)が反応して,塩化ナトリウム(NaCl)ができます.
この中和でできた塩化ナトリウムを「塩(えん)」といいます.
- 塩(えん)
- 酸の陰イオンとアルカリの陽イオンでできた物質.
中和に関する化学反応式まとめ
- 塩酸と水酸化ナトリウム
- HCl + NaOH → NaCl + H2O
- 塩酸と水酸化カルシウム
- 2HCl + Ca(OH)2 → CaCl2 + 2H2O
- 塩酸とアンモニア
- HCl + NH3 → NH4Cl
- 硫酸と水酸化バリウム
- H2SO4 + Ba(OH)2 → BaSO4 + 2H2O
- 硫酸バリウム(BaSO4)は水に溶けないため,白い沈でんとなる.
- 硝酸と水酸化カリウム
- HNO3 + KOH → KNO3 + H2O
- 炭酸と水酸化カルシウム
- H2CO3 + Ca(OH)2 → CaCO3 + 2H2O